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海外からの帰国後、僕が言われて一番嬉しかった一言はこれでした

投稿日:2021年4月29日 更新日:

数年前、僕は一人で初めて海外へ旅をしてきた。

未だに凄いねとか、なんでそんなことを?

なんて言われてびっくりする人もいれば、まったく海外に興味がないという人もいる。確かに仕事を辞めて旅に出ることは、今振り返ればかなり大胆な行動だったと思う。

ただ、それと同時にその時しかできないことをやることの大切さを知った。

感染症が流行すれば旅もできないし、日常の行動自体が制限されてしまう。

僕の周りではアフターコロナを見据えた旅の計画を立てる人が増えてきた。

人の行動はそう簡単に制限できない。

溢れる感情や自由を止めることは難しいのだ。

 

帰国後、

たくさんの人に「おかえりなさい」とか、

「旅の話し聞かせてよ」とか言われてきたが。

 

「いい目をして帰ってきたね。」と言ってくれたのは、

たった一人だけだった。

 

バックパッカーとは・・・

それは旅に没頭することなのかもしれない。

最近になってそんなことを思うようになった。

知らない国を歩く。

その国の言葉も話せない中で旅を続ける。

心の大半を占めているのは「どうやってバスの切符を買うのか」、

「快適な安宿はどこにあるのか」、

そんなことばかりなのだ。

 

だが、あまり根を詰めて考えすぎると、ただのつまらない旅になってしまうので時々は気晴らしも必要だった。

 

旅を乗り切っていくには、

旅に没頭するしかなかった。

没頭すると不思議なことに小さなことへの嫌悪感や不安神経症が改善されていった。

没頭したところで、人生の手応えを手繰りで寄せられるわけではなかった。

あるのは旅に没頭したことだけなのだ。

それを延々と積み上げた日々を背負って、

僕は日本へと戻ってきた。

 

何かが変わったのか。

僕はなにかを得たのか。

はっきりしたものがあるわけではなかった。

思い返してみても、

蘇ってくる記憶は旅に没頭していた日々だけである。

 

いろんな旅のカタチがある。

週末に台北に行って、小籠包を食べまくるのも旅。

サラリーマンが出張を終え、好きだった遺跡を1日だけ訪ねるのも旅。

シニア向けの高級パッケージツアーも旅。

新婚旅行も立派な旅。

バックパッカーという旅のカタチはそのなかでも数少ない少数派。

バックパッカーは今の若い人たちにとってダサいしかっこ悪いと思われているそうだ。確かにインスタ映えするような綺麗なビーチで優雅に過ごすわけでもなく、ただ単にいろんな国を渡り歩いているだけだ。

いずれバックパッカーという言葉も死後になるのではないだろうか。

それかそれに代わる新語が誕生してくるかもしれない。

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ひとりで旅をする

 

バックパッカーは基本的に一人である。

道中で旅仲間と意気投合し一緒に旅をすることもあるが、

ずっと同行するわけではない。

孤高の一匹オオカミってわけじゃないけれど、

ひとり旅がベースであることは変わらない。

ひとりって寂しい時もあるし、

すべての責任は自分で拭うしかない。

バスの行き先が間違っていても、

ホテルのバスルームで水が出なかったとしても。

誰に八つ当たりすることもできない。

次に待つ列車が5時間後だが、

見渡しても食堂やスーパーはどこにもない。

空腹のままペットボトルの水だけをゴクゴクと飲み干し、電車を待つ。

 

いい目をして帰ってきたっていうのは、

無精ひげでやせ細ってやつれた顔だからそう見えたのかもしれない。

 

一日一日の旅の足跡が旅人の目つきを変えていく。

台湾やハワイへ旅行へ行った人たちで目つきが変わるほど、変化する人は今まで聞いたことがない。

 

「いい目をして帰ってきたね。」の一言が僕にとって、いやすべてのバックパッカーにとっての賛辞の言葉だと思う。


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