エイプリルフールに合わせて、このネタの記事を書きたかったが、人生そう思い通りにはいかないものだ。こんなハプニングが旅の醍醐味だよ~って雰囲気が伝われば嬉しいかな。
日本の紙幣を撮りたいんだ
スネークテンプルを見学している途中、オーナーの25歳、チャイという青年が僕らの仲間に加わる。
RPGのゲームみたいになんか仲間が増えては、どこかで別れるみたいな感覚が旅みたいで面白い。
どうやら、日本の紙幣に興味があるらしく、写真を撮りたいと懇願してくる。
「撮りたいんじゃなくて、取りたいの間違いだろう」と揺さぶったが、撮りたいという目の輝きを信じ、野口英世が描かれた1000円札2枚を手渡した。
ぼくの目の前でスマホを取り出し、数えたり写真撮ったりしていた。
「他には??」
とか言いながら、ぼくの財布を覗きこんでアメリカドル札を取り出す。
この手口があまりに巧妙過ぎて、後になってから2000円と20ドル紙幣を紛失していたことに気が付いた。
一人が財布の中身を確認し、目を逸らさせている間にもう一人が写真を撮影しているフリをして何枚か袖の中へ隠す。
ちょっとした手品のような感覚。この二人は要注意だ。
昼飯をおごってあげた
いろいろと案内をしてもらったお礼に、感謝の気持ちの代わりとして昼飯をおごってあげた。
次はどこへ向かうのかと聞いたら、ワオがバイクに乗りぼくもその後ろへ。そして、チャイがさらに後ろへ。
詐欺師二人にバイクで挟み込まれ、三人乗りのスクーターで帰路を辿る。
30分くらい走ったところで降ろされ、
ワオ「2時間乗ったから4万チャット(約3,300円)よこせ!」
まぁガイドとガソリン代を含めて妥当な金額だろうが、僕は徹底して値切ってやった。
ケータ「じゃあ、あとは歩いていくよ。2万チャットで!」
ワオ 「3万5,000!」
ケータ「2万チャットだ!あとは君らにプレゼントをあげるよ。」
ぼくが渡したプレゼント
そんな風に捲し立てて、ぼくは2万チャットを支払った。そして、二人に日本硬貨である5円を御縁の証しだと説明し、フェリー乗り場へ向かった。
ぼくの日本語がうまく通じたかはわからないが、有難そうに手にしていた。
ワオ「ユアーフレンド、ユアーフレンド!」
そう言って来る彼を半ば無視して、歩いていたら僕をバイクの後ろに乗せてくれた。
なんだかんだ言って、彼らにも情はあるんだなぁとしみじみと感じる。
少ない金額での交渉で値切る僕がなんだか、すごく心のちっぽけな存在に思えた。
最後の別れ際に握手して、彼との出逢いに感謝した。
そうそう
僕の記事はwordpressを利用していますが、サーバーはロリポップをオススメします!!