今年も母の日がやってくる
「母の日何をプレゼントするの?」
この時期になると街を行き交う人混みの中から、
そんな声が所々で耳に入る。
いつからだろう。
僕は母の日には何もプレゼントをあげなくなりました。
何をあげたらいいのか正直わからないところもあるんだけど、
母自身、何もいらないと言ってくるから余計に気を遣いたくなかったんですよね。
昔からコツコツ働いたり、家事をして堅実に暮らしてきた欲の無い母。
あ、でもね妹二人はちゃんと母へプレゼントをあげています。
それに比べたら僕はなんて馬鹿息子なんだろうって、つくづく思う。
毎日、料理を作ってくれる母
いつの間にか僕を小さい頃から育ててくれていた母の手は、シワの数が増えていた。
ウチの母は毎日決まった時間に起きて、僕らの朝ごはんを作り、家事をテキパキとこなす。
家に居る時に夕ごはんを一緒に食べないとよく怒られるんです。
それは、食器等の洗い物がまとめてできなくなるからという理由でした。
理由はどんなことであろうと、家族みんなで食卓を囲める幸せは本当に素敵なことだ。
母の手料理は最高にうまい!
TVや雑誌で気に入った料理や作りたいと思う料理があると、手書きでノートによくまとめていた。
パソコンとかスマホがあれば、クックパッドとか使えばいいのにって思うけど、母は手書きにこだわっていた。
最も、ウチの母はスーパーアナログ人間なので生まれ変わっても手書きの料理帳を作っていると思う。
僕は何をプレゼントできるのか
代わり映えのしない、超現実主義の母親に一体何をあげればいいんだろう・・・・。
旅行のプレゼントも良いかもね。
悩めば悩むほど本当にわからなくなっていった。
そして、僕が行き着いた答え。
それは、
「できるだけ同じ時間を一緒に過ごす」
簡単そうに思えるかもしれないけれど、母親にとってはそれが最高のプレゼントなんじゃないかなって、そう思ったんだ。
高価なブランド品とか、花屋の花束とか、美味しいスイーツとか。
それが間違いとは言わないけれど、
お母さんと同じ時間を共有する。
これが、僕のプレゼント。