
今年も残りわずかとなり、来月からはいよいよ2026年が始まります。
年末年始は何かと出費が増え、家計について考える機会も多くなる時期ではないでしょうか。
ところで、お金について真剣に考えたことはありますか?
日本では「お金の話」をすると、どこかで思考を止めてしまう人が少なくありません。
これは国民性だけでなく、学校教育の中でお金について学ぶ機会がほとんどなかったことも影響しているのではないかと、私は感じています。
先行きが見えにくい時代だからこそ、将来に備える“資産のポートフォリオ”を考えることが大切です。
その選択肢のひとつとして、暗号資産を組み入れておく価値は十分にあると私は考えています。
暗号資産とは何か
かつては「仮想通貨」と呼ばれていたため、そちらの名称の方が馴染み深い方も多いでしょう。
しかし2020年5月以降、国際的な呼称に合わせる形で「暗号資産」という名称が正式に使われるようになりました。
暗号資産は、硬貨や紙幣のように物理的な形を持つものではありません。
また、ゲーム内コインやショッピングポイントとも異なります。
決定的な違いは、世界中の法定通貨と交換できる価値を持っていることです。
暗号資産には多くの種類がある
暗号資産は、今この瞬間も新しいものが次々と誕生しています。
誕生したばかりの頃は価値が非常に低いものの、将来どこまで成長するかは誰にも分かりません。
ビットコイン、リップル、イーサリアムも、かつては1円にも満たない価値からスタートしました。
ここでは、代表的な暗号資産の特徴を簡単に紹介します。
ビットコイン(BTC)
新聞やテレビでもよく取り上げられる、最も知名度の高い暗号資産です。
保有者数も多く、暗号資産全体の“基軸通貨”的な存在となっています。
ビットコインがすぐに消える可能性は低く、その基盤となるブロックチェーン技術は、今後の社会や暮らしを大きく変えると期待されています。
イーサリアム(ETH)
ビットコインに次いで有名な暗号資産です。
特徴は「スマート・コントラクト(自動契約)」と呼ばれる仕組み。
よく例えられるのが自動販売機です。
お金を入れると自動的に商品が出てくる――このような“人を介さない自動化”を実現します。
一部の米大手銀行では、ビットコインのブロックチェーンよりも優れていると評価されています。
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イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアムと同様にスマート・コントラクト機能を持つ通貨です。
2016年に発生した「The DAO事件」をきっかけとしたハードフォークによって誕生しました。
分裂後も独自の進化を続けており、今後の技術的発展が期待されています。
リスク(LISK)
イーサリアムと同様にスマート・コントラクトを備えつつ、
ステーキングによって報酬を得られる点が特徴です。
国内取引所(ビットフライヤー、コインチェックなど)でLISKを保有していると、
銀行の利息のように、定期的に報酬を受け取ることができます。
リップル(XRP)
送金スピードの速さと手数料の安さが評価され、
すでに多くの海外金融機関がリップル社と提携しています。
他の暗号資産と大きく異なる点は、リップル社という明確な運営主体が存在することです。
ネム(XEM)
2021年3月のアップデートにより、
シンボル(XYM)という新通貨がXEM保有者に配布されました。
これは株式分割に近い仕組みで、XEMを保有していた人だけが恩恵を受けられたため、
結果としてXEMの需要と価値が高まりました。
ベーシックアテンショントークン(BAT)
2020年に国内取引所へ上場した比較的新しい通貨です。
最大の特徴は「広告の仕組み」を変えた点。
不要な広告をブロックし、
自分が興味のある広告を“選んで見る”ことで報酬としてBATを受け取れます。
考え方としては、自己アフィリエイトに近い仕組みです。
エンジンコイン(ENJ)
ブロックチェーンゲームと連動した暗号資産です。
ゲーム内で獲得したアイテムや資産をNFTとして売買し、
現実世界で使える価値に変えることができます。
将来的には、ゲームで生計を立てる人が増えていく可能性も十分にあるでしょう。
ポルカドット(DOT)
2021年に入り急激に注目を集めた、いわば“ダークホース”的存在です。
当時は国内取引所での取り扱いがなく、海外取引所で購入されていました。
最大の特徴は、異なるブロックチェーン同士をつなぎ、相互運用を可能にする点。
大手取引所が支援ファンドを設立したことで、一気に注目度と価値が高まりました。
まとめ
価格が上がると「もう遅いのでは」と購入をためらい、
価格が低いと「消えるかもしれない」と不安になる――
これが、暗号資産がギャンブル的だと言われる理由のひとつでしょう。
しかし数年先を見据えたとき、
暗号資産やブロックチェーン技術が、すでに私たちの生活に役立ち始めているのは事実です。
今、行動するかしないか。
その選択が、未来の選択肢を大きく変えることになるかもしれません。

