スペイン北東部カタルーニャ自治州議会が、27日「独立宣言」を可決。
これに対してスペイン政府は州の自治権を事実上停止する措置を決定しました。
これにより、国、州ともに強硬な対応に踏み込んだことになります。
このカタルーニャ独立問題が多少影響していると考えられますが、
ユーロ/円の相場も下がってきています。
しばらくは下落傾向にあるのではないかと思うので、
ユーロ/円を保持されていた方は、売却することを推奨します。
さらに、独立問題も年内は終息の目処が立ちませんので、
スペインへの渡航は極力控えるようにした方が良いと思います。
そもそもカタルーニャ州とは!?
サッカー好きなら知らない人はいないバルセロナの本拠地です!
独立したら、バルセロナFCって名前も無くなっちゃうんでしょうかね?
古くから言語や文化の独立性を誇り、
独立派が運動を続けてきました。
現在では、教育・治安・保険・産業など幅広い分野で自治が認められています。
州政府の首相もいるし、州警察もあります。
では、なぜ独立宣言??
10月1日に独立の是非を問う住民投票が行われ、
賛成票が9割を超えたからです。
投票率は過半数に届かず、43%でしたが、
州議会で過半数を占める独立派は投票率を問わず、
賛成多数となれば独立に踏み切ると、頑なに主張。
もうね、独立したくてしょうがなかったわけですよ。
中央政府はどうしていたのか?
もちろん黙って見ているわけにはいきません。
住民投票自体が、国家は憲法に反するとして、
憲法裁判所の判断も踏まえ、
警察を動員して投票措置を図りました。
投票強硬後、
州政府は対話を求めましたが法治の回復が先だとして、拒否しました。
混乱はいつまで続くのか?
独立派は不服従運動を呼び掛けており、
激しいデモが続くと見込まれていますが、
中央政府の指示に従わない関係者の逮捕などもあり得ます。
権力の強さ関係では、国の方が上ですからね。
12月に州議会選挙が実施されますが、
再び独立派が多数となる可能性もあり、
早期の混乱収束の見通しは立っていません。