
夜、空を見上げる。
星がキラキラしている。
「きれいだなあ」
……と、ここまでは普通です。
ところが宇宙について少し調べると、急に話がおかしくなってきます。
地球は太陽の周りを回っていて、その太陽も銀河系の中を動いている。
そして、その銀河系も宇宙の中を動いている。
「じゃあ、いったい私たちはどこにいるの?」
と思ってしまいます。
答えは、
宇宙の中です。
当たり前すぎます。
でも、この当たり前がものすごく壮大なんです。
今回は、そんな「宇宙」という、とんでもなくスケールの大きな世界を初心者向けに眺めてみましょう。
そもそも宇宙って何?
宇宙というと、
「星がたくさん浮かんでいる空間」
というイメージがあります。
もちろん間違いではありません。
でも宇宙には、星だけではありません。
惑星、恒星、銀河、ブラックホール、ガス、塵など、さまざまなものがあります。
そして何より驚くのが、その広さ。
私たちが住んでいる地球は、宇宙全体から見ると、とんでもなく小さな存在です。
地球をビー玉に例えるなら、宇宙は……。
いや、そんな簡単な例えでは表現できません。
宇宙「私をビー玉で説明しようとするな」
と言われそうです。
地球は太陽系の一員
私たちの地球は、太陽系というグループに所属しています。
太陽の周りを、
- 水星
- 金星
- 地球
- 火星
- 木星
- 土星
- 天王星
- 海王星
などの惑星が回っています。
その中の3番目が地球。
つまり私たちは、
「太陽系3番地」
くらいの場所に住んでいるわけです。
住所を書くなら、
「地球、日本」
だけでも十分長いのに、
「太陽系、銀河系、宇宙……」
と続いていきます。
宅配業者さん、大変です。
太陽は「星」だった
太陽を見ると、特別な存在に感じます。
毎日空に出てきて、明るく照らしてくれる。
でも宇宙から見ると、太陽も実は「恒星」という星の一つです。
夜空に見える星の多くも、太陽と同じように自ら光を出しています。
ただ、ものすごく遠い。
だから小さく見える。
つまり、
太陽が特別に大きいというより、私たちが太陽の近くに住んでいる
ということなんですね。
なんだか地球、かなり太陽に甘えて暮らしています。
宇宙には銀河がある
さらに話を大きくしてみましょう。
太陽系が集まっているわけではありません。
恒星が大量に集まってできているのが「銀河」です。
私たちの太陽系が所属しているのは、
天の川銀河
です。
そして、その銀河の中には非常にたくさんの恒星があります。
つまり、
地球
↓
太陽系
↓
天の川銀河
↓
宇宙
という、とんでもない住所になります。
「私はどこから来たのか?」
と悩んだとき、
「天の川銀河です」
と答えると、ちょっと壮大すぎます。
光年って何?
宇宙の話をしていると、突然「光年」という言葉が出てきます。
「1光年=1年」
ではありません。
ここ、最初は私も混乱します。
光年は距離の単位です。
光が1年間に進む距離を「1光年」と呼びます。
光はものすごく速く進みます。
それでも宇宙では、その光が何年もかけて移動するほど遠い場所があります。
つまり宇宙は、
「遠い」という言葉がかわいそうになるくらい遠い。
そんな世界です。
宇宙を見ることは「過去を見ること」
宇宙の面白いところがここです。
遠くの星から届く光は、すぐに地球へ届くわけではありません。
何年、何百年、何千年……と時間をかけて届くことがあります。
ということは、
遠くの星を見ることは、
その星の過去を見ている
ということになります。
夜空を見上げて、
「きれいだな」
と思っている私たち。
実は宇宙の昔の姿を見ているのかもしれません。
星空は、宇宙が送ってくる巨大な「過去の写真アルバム」なのです。
ブラックホールって何者?
宇宙の話になると、必ず登場する人気者。
ブラックホールです。
名前からして怖い。
ブラックホールは、非常に強い重力を持つ天体です。
その重力が強いため、一定の境界を越えると光さえ外へ出られないと考えられています。
だから「ブラック」なんですね。
ただし、
「宇宙に巨大な掃除機があって、何でも吸い込んでいる」
というイメージではありません。
ブラックホールが宇宙中のものを片っ端から吸い込んでいるわけではありません。
宇宙は意外と冷静です。
宇宙を知ると、人間の悩みが少し小さくなる
宇宙について調べていると、妙な気持ちになることがあります。
仕事で失敗した。
メールの返信が来ない。
SNSで誰かと比べて落ち込む。
明日の予定が面倒くさい。
そんなことを考えていた自分が、夜空を見上げる。
すると、
「……地球って小さいな」
と思う。
もちろん悩みが消えるわけではありません。
明日の仕事は普通にやってきます。
メールも返信しなければいけません。
でも、自分の悩みを少し遠くから眺められるようになる。
これが宇宙を学ぶ面白さなのかもしれません。
宇宙を知ることは、人間を知ることでもある
人類は昔から星を見てきました。
星座を作り、神話を生み、暦を作り、航海に利用してきました。
「なぜ星があるのか?」
「私たちはどこから来たのか?」
「宇宙の果てには何があるのか?」
こうした疑問は、科学だけではありません。
哲学や宗教、文学、芸術にもつながっています。
つまり宇宙は、
科学の入り口であり、人間そのものを考える入り口
でもあるのです。
まとめ|宇宙は遠い。でも、私たちと無関係ではない
宇宙はあまりにも広大です。
地球は小さい。
人間はさらに小さい。
一人の人生なんて、宇宙の時間から見れば一瞬です。
……と言われると、なんだか寂しくなります。
でも、私は逆だと思います。
そんな広大な宇宙の中で、
「宇宙って何だろう?」
と考えられる存在が私たち人間です。
星を見て、
「きれいだな」
と思う。
そして、
「なぜあんなところにあるんだろう?」
と疑問を持つ。
その小さな好奇心が、科学を生み出してきました。
宇宙は遠い。
でも、夜空を見上げればいつでもそこにあります。
たまにはスマートフォンを置いて、空を見上げてみませんか。
明日の悩みは、まだ残っているかもしれません。
でも、少なくとも宇宙は今日も何事もなかったように広がっています。
人間、意外と小さい。