どうも。
旅するようにゆるりと生きたい、けーたです。
近年、SDGsの普及により小学生からでも何をすればいいのか、どうアクションを起こせばいいのかという仕組みができつつあるので良いことだと思います。
ですが、大人たちでどれくらいSDGsに考えている人がいるでしょうか。
専門家や学校の教師、大企業の役員、ボランティア精神の高い方は既にアクションを起こしていますが、実はそれは世界のほんの一部にしか過ぎないのではないでしょうか。
現実、世界の大多数の人は生きるのに精一杯です。
ミャンマーのクーデターを観ればわかるように、
明日も無事に生きているらる保証など無い人たちがたくさんいます。
私も戦争の時代を生きているわけではないの残念ながら気持ちはわかりませんが、明日の飯も食べられないというのは相当な苦痛ではないでしょうか。
SDGsの目標#2
2030年までに「飢餓をゼロに」という目標があります。
- すべての人に安全で栄養のある食料を確保する
- あらゆる人の栄養不足を解消する
- 持続可能な農業を進める
この3点を軸に展開されるのですが、日本に住んでいると飢餓の言葉の意味を忘れてしまいそうなくらい食が溢れています。いわゆる飽食です。コンビニでバイトをしていた知人が、売れ残りの製品をすべて廃棄していると聞いたときは背筋が凍るような気持でした。
どうにかできないのか。
もどかしい気持ちだけが脳裏を駆け巡っていたことを思い出します。
ここで必要となってくるのが、肥料です。
世界各国の農業で使われているほぼ全ての肥料はアンモニアを原料としています。
世界人口は増えるばかりで、同時に食料はどんどん減っていく。
近い将来、日本も食への貧富の格差が拡大し、富を得た人は好きな物をたくさん食べれて、貧しい人は誰かから食事を分けてもらう。そんな世の中が来る可能性が高いです。
実際、すでに始まっていますが・・・。
では、この肥料の原料となるアンモニアをどのように生成するか。
ここで量子コンピューターを活用します。
量子コンピューターはスーパーコンピュータより遥かに優れた処理能力を誇るマシンです。
高性能の量子コンピューターを使えば、
様々な触媒の組み合わせの分析を効率化して、アンモニアを早く、簡単に生成することができます。
アンモニア発電について
政府はアンモニア燃料の使用量を2030年に年300万トンとする目標を設けています。
水素や地熱発電など、原子力に頼らない方法を探る中で出てきた、代替え案で実はアンモニアが有力候補に挙がっています。
アンモニアは燃焼時にCO2を出さないため、
火力発電で利用すれば脱炭素として活かすことができるからです。
アンモニアが注目されている点はもうひとつあり、
成分の中の多くに水素を含んでいて、貯蔵や持ち運びが簡単だからです。
2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする(※)、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す
この発言が果たして実現されるのか、残り約30年ですが再生エネルギーはまだまだ問題が山積みです。風力発電も津波や地震がある山岳地帯の多い日本では不向きと考えられており、アンモニアがどこまでカバーできるかも正直未知数ではあります。
アンモニアが世界を明るい未来への一筋の光となれば幸いです。
アンモニアで気になる株
これから成長するかもしれないと考えると気になるのが株です。
アンモニア関連株は意外と多いのですが、私が気になる株を紹介しましょう。
ペトロナス・ガス [6033]
マレーシア株なので外国株口座の開設が必要です。
ペトロナス・ガスはアジア有数のアンモニア製造事業者で、
再生可能エネルギー由来の「グリーンアンモニア」の製造について検討を進めています。
国営エネルギー会社「ペトロナス」の子会社でもあるので経営も安定しています。
サウジ・アラビアン・オイル
あの有名なサウジアラムコです。
中国と協力して、ブルー水素やブルーアンモニアの研究に力を入れています。
サウジアラビアは石油に変わる代替ビジネスを模索しており、アンモニアと水素に着目しました。「ブルーアンモニア」は、製造時に排出されるCO2についても回収・利用されるアンモニアなので、より環境に貢献できるはずです。
住友化学(4005)
2050年カーボンニュートラル」の実現に向けた戦略を策定し、既にプロジェクトが進行しています。最初に聞いたときは驚きましたが、水素をすでに輸送技術が確立しているアンモニアに変換して輸送し、利用する場所で再び水素に戻す方法が研究されています。
エンジニアリング部を設立も発表。プラントの新設や大型の設備改造に力を入れるようです。