4月某日
私は数か月ぶりに人からのお誘いを受けた。
もちろん動物ではなくちゃんと2足歩行できる人間です。
基本的に何かを企画したり段取りすら立場が多かったので人から誘われるということはほとんど無かった。
もともと親しい友人も少なく、インドア派の僕を誘い出すなんてどんな人だと思ったがよく知る友人だった。
その人は女性であるが、僕の山登り・キャンプサークルで意気投合した彼と付き合い始め昨年結婚したのだ。
結婚式にも呼ばれていたのだが、生憎の新型コロナウィルス感染症の影響で規模を縮小して身内だけで開催したとのこと。
そんな新婚夫婦がスノーピークでキャンプをしているというのでお誘いを受けた。
スノーピークは何やら敷地内で工事をしていた。
温泉が湧いたそうで数年後にはスパができるそうだ。
以前建設現場の工事監督をしていたので今が工事のどの段階であるのか容易に察しがついた。完成まで約1年半後と僕は予想している。
スノーピークは大盛況
平日の午後3時頃だというのにテントがたくさん設営されている。
中には茨城や栃木といった県外ナンバーもいる。というか、
県外ナンバーの割合が7割くらい。
知り合いにスノーピークの従業員がいたので予約状況を確認したところ、
なんとゴールデンウイークまで満員御礼とのこと。
大阪、兵庫、京都、東京の4都府県を対象に緊急事態宣言が発令される影響もあり、観光業界は大きな痛手を喰らっているようだがキャンプは別なようだ。
逆に県内客を中心に密を避けられるレジャーとして人気が高まっている。
夕方になると冷え込んできたので、設営されたテントへ入室してみる。
久しぶりに家族以外の人間と笑ったり、懐かしい話をして盛り上がった気がする。やはりリアルタイムで生の人間と会話できることは特別な親近感を得られる。
コーチング的な関わり方を身につけるだけで、
あなたのコミュニケーションは一気に変化します。
大切な人とテントの中で過ごす時間
家族や恋人、または友人。
親しい人とテントで過ごすと思い出は2重、3重にもなる。
よく聞かれるのがキャンプで何をするんですか?という質問だ。
ふと振り返ってみると
焚き火をしたり
本を読んだり
ボーっと夜空を眺めたり
何かと言われると戸惑うが、何もしないことが心地よい。
心地がよいと人に優しくできます。
優しい人は言葉や態度でわかります。
じゃあ自分は優しいのかと問われると口を閉ざしてしまいそうになるが、
そこが人間らしい面でもあるんです。
僕を呼んでくれた大切な仲間たちに感謝をして、僕も他の人に優しくしようと心に誓いました。