はじめに
自動車にかかる税金は種類が多く、仕組みも複雑だ。燃費が良い車の税金が軽減される「エコカー減税」の制度も大きく変わる。自動車関連税制の内容を改めて整理してみた。
車の税金は9種類もある!
日本自動車工業会によると、現在、自動車に関わる税は計9種類にも及ぶ。
1954年に道路特定財源制度が設けられて以来、道路整備のお金を集めるために、何度となく増税や新税の創設が繰り返されてきたからだ。
国内の車やガソリンなどにかかる税(消費税も含む)の総額は2014年度に8兆6082億円(当初予算ベース)と、国と地方の税収の1割を占めた。
同会の試算では、車両価格180万円の自家用車(ガソリン燃料の普通車)を車検を5回通して13年間使用すると、軽自動車税、軽油引取税、石油ガス税を除いた6種類の税が課せられ、負担額は計173万円に上る。
税の種類はわかりやすく分けると3つ!!!
「購入時」「保有時」「燃料」
購入にかかる税金
消費税が10%に値上げされる前は、自動車取得税という課税制度がありました。
しかし、消費税が10%になると「環境性能割」という課税制度が始まりました。
この「環境性能割」とは何なのか??
簡単に説明すると、燃費性能に応じて、登録車は0~3%、軽自動車は0~2%課税されます。つまりは、燃費の良い車ほど税が軽減されるということです。
例えば電気自動車、燃費基準達成率+20%の自動車は非課税(0%)となります。
詳細は総務省のホームページをご覧ください。
保有でかかる税金
車を保有しているとかかるのが自動車重量税、自動車税(軽自動車の場合は軽自動車税)だ。
自動車重量税は車種や車の重さに応じてかかる国税で、原則、普通車で0.5トンごとに年4100円、軽自動車は定額で年3300円かかる。新車購入時に3年分を納付するのが一般的。仮に車両重量1.5トンの普通車なら、新車購入時の自動車重量税は3万6900円となる。新車購入後は車検のたびに2年分納付する。
自動車税と軽自動車税は、毎年4月1日現在の持ち主に対して課される地方税。普通車は排気量に応じて段階的に額が決まっている。1501~2000ccの車なら年3万6000円。
これに対して、軽自動車税は一律年1万0800円となる。
燃料にかかる税金
車の走行に必要な燃料にも税金がかかる。ガソリンには揮発油税と地方揮発油税、ディーゼル車の場合は軽油引取税。
揮発油税は1リットルあたり48.6円。地方揮発油税は5.2円と決まっていて、ガソリン価格に含まれる。さらに、燃料の購入価格にも消費税が課税される。
まとめ
新型コロナの影響により、自動車税、軽自動車税、自動車重量税は、1年間の猶予が認められました。さらに、納税時期が遅れたことで発生する延滞金も免除されます。
税の変動や社会情勢によってたびたび変動している車に関する税金。
個人的な意見ですが、僕は車にあまり強い関心を抱いていないので、リーズナブルな定額制の車利用サービスへ乗り換える予定です。
さらに、税金の安い電気自動車等への乗り換えるのもひとつの選択肢かと思います。
皆さんはどうされますか?
これを機に考えてみてもいいでしょう。