はじめに
住宅ローンの金利が過去最低を更新していて、お金の借り手には有利な状況が続いている。ローン返済中の人は、より金利の低いものに借り換えると負担を減らせる場合がある。検討する価値がありそうだ。
歴史的な超低金利状態である今のうちに、借り換えメリットがある人は住宅ローンを借り換えるといいのではないでしょうか。
住宅ローン金利の種類
① 全期間固定型
20年や30年などの返済期間中ずっと金利が変わらない
② 固定期間選択型
一定期間(2~10年程度)のみ金利を固定
③ 変動型
金利動向に合わせて金利が変わる
それらの金利が歴史的な低水準になっている。
ローン返済中の人が、こうした低金利のものに借り換えれば、総返済額をかなり減らすことができる。
借り換えの目安
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借り換え前と後の金利差が1%以上
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返済期間が残り10年以上
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ローン返済が1000万円以上
あくまでも個人的な見解の目安なので、参考程度にどうぞ。
残債が3000万円程度と多かったり、残りの返済期間が30年ほどと長かったりすれば、金利差が0.3%程度でも負担減になる。
借り換えの際は、変動型ではなく、全期間固定型や10年固定の固定期間選択型など、金利が固定する期間の長いタイプを選ぶと、将来の金利上昇リスクを避けられる。
金融機関を利用する為の手数料
借り換えの場合は他の金融機関を利用するため、手数料など30万~80万円程度の費用が別途必要になる。金融機関の窓口やサイトで、実際にかかる金額を把握しておこう。
また、借り換える際は団体信用生命保険の加入が必要で、健康状態が悪いと利用できない場合がある。ローンの滞納歴がある人や最近収入が減った人なども借り換えできないことがあるので気を付けたい。
ローンを組む際にかかる諸費用
- 金融機関に支払う事務手数料
- 保証会社に支払う料金
- 契約者の死亡時などにローン返済が不要となる団体信用生命保険料
- 登録免許税や印紙税などその他の費用
諸費用は、金融機関やローン商品によってまちまちだ。
例えば、3000万円を35年返済、変動金利で借りる場合、あるメガバンクでは諸費用が約75万円で、うち保証費が約62万円を占める。一方、あるインターネットバンクでは、保証料と団体信用保険料は0円だが、事務手数料(借入額の2.16%)が65万円かかる。その他の費用を加えると約95万円だ。
一般的に借入額が多くなり、返済期間が長くなるほど諸費用も増える。諸費用の支払いはローン契約時に一括前払いするか、金利に低率で上乗せされ月々支払う方法がある。ただ、トータルコストは諸費用に、借入額や返済期間の長さに応じた利息分も加えて決まる。
まとめ
住宅ローン金利が史上最低水準に下がっている。ただ、ローン商品を選ぶ際は金利だけでなく、諸費用も含めたトータルコスト(総費用)の検討が大切だ。