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不安神経症と幸福学は関係ある?|不安な人ほど知っておきたい「幸せ」のちょっと意外な話

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「もっと幸せになりたい」

そう思っているのに、頭の中では、

「でも、もし○○になったら?」

「明日、大丈夫かな?」

「このままでいいのかな?」

と、次から次へと心配事が飛び出してくる。

まるで脳内に、24時間営業の心配性コンビニがあるような状態です。

しかも店員さんは休憩しない。

「いらっしゃいませ。不安はいかがですか?」

「今日は結構です」

「では、こちらの“まだ起きていない未来の心配”はいかがでしょう?」

……いらん!

でも、こうした不安と幸福には、実は深い関係があります。

今回は「不安神経症」という言葉を入り口に、幸福学の考え方から、不安を抱えながらでも幸福を感じるにはどうすればいいのかを考えてみます。

※ここでは医療的な治療法ではなく、不安と幸福の関係を一般的な心理学・幸福研究の観点から考えます。強い不安が続いて生活に支障がある場合は、医療機関など専門家に相談してください。


不安がある=不幸、ではない

まず、ここが意外なポイント。

私たちはつい、

不安がない → 幸せ

だと思ってしまいます。

だから、

「不安を完全になくさなければ」

と頑張る。

ところが、人間の脳はそんなに簡単ではありません。

不安はもともと、危険を避けるための仕組みでもあります。

「ここは危ないかもしれない」

「準備しておいたほうがいいかも」

「何か起きるかもしれない」

と考えるからこそ、人間は危険を避けて生きてこられました。

つまり不安さん。

嫌われがちですが、もともとは人間を守る警備員だったわけです。

問題は……

警備員が張り切りすぎること。

「異常ありません!」

「よし!」

「……いや、念のためもう一回確認します!」

「もう確認したよ!」

「でも本当に大丈夫ですか?」

「知らん!」

こんな状態になると、さすがに疲れます。


幸福学は「ずっと楽しい」を目指していない

幸福学と聞くと、

「毎日ポジティブ!」

「笑顔!」

「感謝!」

「人生最高!」

みたいな世界を想像するかもしれません。

いやいや。

そんな人生、あるのでしょうか。

朝から寝るまで、

「最高!」

「今日も幸せ!」

「ありがとう!」

と言っていたら、それはそれで少し心配になります。

幸福研究で扱われる「幸福」は、単純な楽しさだけではありません。

人生への満足感。

人とのつながり。

自分が何かを大切にしている感覚。

日々の小さな喜び。

そして、「自分の人生には意味がある」と感じられること。

こうしたものも幸福に関係しています。

つまり、

不安がある人生=幸福ではない人生

とは限らないのです。


「不安を消す」より「不安があっても生きられる」のほうが現実的

ここで少し考え方を変えてみます。

「不安をゼロにしよう」

ではなく、

「不安があっても、自分にとって大切なことをやろう」

という発想。

例えば、

「今日は不安だけど、本を読む」

「なんとなく落ち着かないけど、散歩する」

「将来が心配だけど、家族とご飯を食べる」

「自信はないけど、好きなことを少しやってみる」

これならできそうじゃないですか。

不安を玄関の外まで追い出す必要はありません。

隣に座らせたまま、コーヒーでも飲めばいい。

「今日もいるの?」

「います」

「まあ、そこに座ってなよ」

くらいの距離感。


幸福は「大きな成功」だけではない

ここも幸福学の面白いところです。

幸福というと、

  • お金持ちになる
  • 有名になる
  • 豪邸に住む
  • 世界一周する
  • 仕事で成功する

など、巨大なイベントを想像しがち。

もちろん、それらも幸福につながることがあります。

でも、毎日の幸福を支えているのは、もっと小さなものだったりします。

朝のコーヒー。

好きな本。

散歩。

美味しいご飯。

家族との会話。

お気に入りの音楽。

静かな部屋。

「今日はよく眠れた」という朝。

これ、冷静に考えるとかなり重要です。

人生の幸福度を上げるために、毎日富士山を登る必要はありません。

近所の坂道で十分な日もある。

 

 


「幸せを探しすぎる」と、逆に疲れる

そして、ちょっと皮肉な話があります。

「幸せにならなければ!」と頑張りすぎると、幸せから遠ざかることがあります。

SNSを開けば、

「人生を変えました!」

「毎日が最高!」

「自由な生活を手に入れました!」

「月収○○万円!」

そんな投稿が流れてくる。

こちらは布団の中で、

「……私は何をしているんだろう」

となる。

比較大会が始まります。

人生のオリンピック。

しかも自分から参加申し込みをしていないのに出場させられる。

金メダルを取れるわけがありません。


幸福は「他人の人生」と比較しないほうがいい

他人の幸福と、自分の幸福は別物です。

ある人にとっては、

「毎日たくさんの人と交流すること」

が幸せかもしれません。

一方で別の人は、

「静かに本を読む時間」

が何より好きかもしれない。

旅行が好きな人もいれば、家にいるのが好きな人もいる。

大都会が好きな人もいれば、田舎の静けさが好きな人もいる。

幸福には、たぶん「正解」がありません。

ここが学校のテストと違うところ。

先生が、

「あなたの幸福は40点です」

と採点してくれるわけではない。

もしそんな先生がいたら、かなり嫌です。


不安があるからこそ、小さな幸福に気づくこともある

これは少し不思議な話です。

不安を経験すると、

「何も起きなかった」

ことのありがたさに気づく場合があります。

何事もなく一日が終わった。

普通にご飯を食べられた。

好きな人と話せた。

外を歩けた。

本を読めた。

眠れた。

こういう「普通」が、以前より大切に感じられる。

もちろん、不安そのものを美化する必要はありません。

苦しいものは苦しい。

つらいものはつらい。

ただ、その経験を通して、

「幸せって、案外こういうところにあるのかもしれない」

と気づくことはあります。


幸福は「不安ゼロ」ではなく「人生の中に居場所がある感覚」

個人的には、幸福を考えるうえで、この考え方がかなりしっくりきます。

不安があっても、

「自分には好きなものがある」

「帰る場所がある」

「話せる人がいる」

「明日やりたいことがある」

「これを大切にしたい」

と思える。

すると、不安が人生の全部を占領しなくなる。

不安はいる。

でも、本もある。

音楽もある。

家族もいる。

旅もある。

好きなこともある。

つまり、不安以外の住人を増やす。

これなら、なんとなく現実的です。

 

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「幸せになろう」としなくてもいい日がある

毎日ポジティブになる必要もありません。

今日は何となく元気がない。

何もしたくない。

将来が心配。

そんな日もあります。

人間ですから。

スマートフォンですら充電が必要なのに、人間だけ365日フル稼働しようとする。

そりゃ無理です。

そんな日は、

「今日は幸福度を上げるぞ!」

と気合を入れなくてもいい。

温かいものを食べる。

早く寝る。

好きな音楽を聴く。

散歩する。

誰かと話す。

それだけでも十分。

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不安と幸福は、同じ部屋にいてもいい

不安がなくなったら幸福。

そう考えると、いつまで経っても幸せになれないかもしれません。

未来には必ず不確実な部分があります。

仕事。

お金。

人間関係。

健康。

家族。

老後。

考え始めると、いくらでも出てきます。

だから、

「不安を完全に消してから幸せになる」

という順番をやめてみる。

不安がある。

でも今日は美味しい。

不安がある。

でも本が面白い。

不安がある。

でも家族と笑った。

不安がある。

でも夕焼けがきれいだった。

それでいい。


まとめ|幸せは「不安のない人生」ではない

不安神経症と幸福学を考えていくと、少し意外な結論にたどり着きます。

幸福とは、

「不安が一切ない状態」ではないのかもしれません。

不安を抱えながらも、

「自分にとって大切なものがある」

と思えること。

小さな楽しみを見つけられること。

誰かとのつながりを感じられること。

そして、

「今日もまあ、悪くなかったな」

と思える日が少しずつ増えていくこと。

それだけでも、十分に人生は豊かになります。

不安という警備員が今日も、

「本当に大丈夫ですか?」

と聞いてきたら、

「まあ、心配してくれてありがとう。でも今日は本を読むから」

くらいでいいのかもしれません。

不安を追い出す必要はない。

幸福を無理やり連れてくる必要もない。

不安と幸福が同じテーブルに座っていても、自分の人生を少しずつ楽しんでいく。

そんな生き方も、案外悪くないのではないでしょうか。

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