こんにちは。
インド、ブッダガヤでの旅のつづきを再開しよう。
なんの話だったか忘れちまったよっていう物忘れの激しい方は参考までに↓↓
ラマさんは55歳で二人の息子と一人の孫と一緒にゲストハウスを経営している。
いつものようにフロントにある長椅子に腰を据えてリラックスしているオーナーのラマさん。出掛けるときに「どこへ行く?」「何時頃戻る?」って僕を気遣って声を掛けてくれる。
「今日はとりあえずゆっくり回って村を見てくるよ」
そう伝えて出発しようとしたが、またしてもラマさんに引き留められた。
「お土産屋さんと組合を組んでるから、なんでも安く交渉するよ。」
振り返れば、家族へも友人へもひとつもお土産を購入していなかった。
世界一周なんていう旅をしていると、正直、お土産は旅の荷物になるから極力控えようって考えが僕の常識だった。
ラマさんは本当に良い人だ。断っても感情的に怒ったりはしない。
ある時、ラマさんに尋ねたことが2点ある。
1つ目は、その日本語はどこで覚えたんですか?
どうやら小さいころに鈴木さんと名乗る日本人の仏教徒が、日本語学校を開校し、丁寧に教えてもらったという。なので、40代~60代のインド人は日常会話レベルの日本語が理解できるそうだ。
2つ目は、日本に来てインド語の講師とか民宿の経営をする仕事をしてみないか?
そう、ビジネスとして日本へ来ないかと誘ってみた。
すると、ラマさんからはこんな回答が返ってきた。
「日本は、毎日毎日忙しそうだ。」
確かに、ラマさんの言うとおりだ。何も弁明できることはない。
このブッダガヤではメリハリがはっきりしている。
働く時は真剣に、休む時は全力で休む。
口の中が甘くなり、気持ちまでまったりできるチャイを啜りながら、僕もインドで気持ちを落ち着けてまったりしていたい。
そう感じた、ブッダガヤの朝だった。
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