「たびふぁみりー」というタイトルを謳っておきながら、
旅関連かもしくは雑記ブログと化している私のブログですが家族のことについて久しぶりに書いてみようかなと思いたった次第です。
父の日も近いですしね。
私の父はかれこれ20年近く新聞配達を続けている。おそらく今年の秋ごろには新聞社から謝礼の賞状が届くと推察する。
私も父の背中をいちおう見て育ってはいるので小学校高学年の頃に新聞配達を手伝った記憶がある。雨の日も雪の日も風の日も、悪天候に耐えながら寒い中よくがんばったなと感じる。そんな苦行の新聞配達を20年も続けているのだから、父の偉業は褒め称えられるべきだと素直に思う。
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私の父はもともと新聞配達を仕事としているわけではなく、営業という仕事をしている。時々、営業中に家に寄ることがあるので、営業の仕事は気楽でいいなぁと今でも思う。
だがそんな父も営業を始めた頃は胃がキリキリと痛むほどの苦痛だったそうだ。人の顔色を伺ってその都度、機敏に対応しなければならない。誰でも慣れてしまえば少しは楽になるが、それまでがなかなか厳しい。
そんな厳しさと苦痛からいつも逃げ続けている僕は、なかなか定職に就かない為、父は大変困っていると思う。
その為、定年を迎えても父は仕事に勤しんでいる。そんな父も最近は歳のせいかよく疲れたと口にするようになった。
気のせいか背中も小さく見えて足の筋肉も弛んで、見るからに弱々しくなっている。
朝早くからの新聞配達と仕事の兼業、さらには農業(田んぼと畑)もやっている。毎年、新しい苗を植えては収穫を楽しんでいる。
今年では初めてメロンの苗を買ってきた。
野菜は食べきれないほど収穫できるため、母は料理に困り果てている。
さらに父はもう一つ任務を請け負っており、それが民生委員・児童委員という仕事だ。仕事というか一種のボランティアに近い。困っている近所の人がいたら相談に乗る。そんな役割だ。
この役を得るということは地域住民からも信頼されている証だということで父は大変喜んでいる。うちの父は名誉とか地位とか、そういうのが大好きだ。
僕から見れば古臭い考えだなと思うが、この考えは覆りそうもない。
父は大の酒好きで毎晩の晩酌は風邪を引いても、次の日健康診断でも怠らない。新聞配達同様に真面目過ぎるのか、体が自然と動くのかわからないが今では「止めた方がいいよ」とは、あまり言わなくなった。
厳密には残り少ない余生を楽しんでもらいたいという気持ちがある。
誰にでも父親はいる。
自分が生まれてきたからには父と母が存在する。
そんな当たり前なことだけど、僕は毎年感謝したいと思う。
普段は照れくさくていえないけれど、
もし、これを見てるなら泣かずに読んでほしい。