今年は柿が豊作だそうだ。
どうりで実家の裏山やその辺の畑にある柿の木もたくさんの実を実らせている。柿が豊作の影響かわからないが猿や熊も見かけなくなった。
畑の作物が無くなった影響もあるのかもしれないが、畑を荒らされた夏に比べれば、父も安堵していることだろう。
ひどい時は猿を追い払う花火や空砲が連日のように鳴り響いていたからだ。
あまりにも柿がたくさん実っているので、勿体ないと感じた父は裏山から100個ほど採取してきた。
そんなに取って食べきれるのかと思えるほどにどっさりと取ってきたのだ。
なぜ周りの人は柿を取らないのかというと、渋抜きをするのが手間だからだ。
一般的に柿の渋抜きには3種類あると言われている。
- 焼酎に浸ける
- ドライアイスを使う
- 皮を剝いて冷凍保存
昔の人の知恵は素晴らしく、渋み成分がなんなのかも理解できていないのに、よく渋みを抜くことができたなぁと感銘します。
何事もそうですが、先人が試行錯誤した結果が僕らの生活を豊かにしています。
ちなみに、我が家では軒先にひもで吊るして干し柿にして美味しく頂いている。
ただ干し柿になるまでにカビが発生してとてもではないが、食べられそうにないものも存在する。
結局うまく干し柿化できずに半分は食べることができなかった。
それを考慮して父は100個も取ってきたのだ。
戦後に食べ物が不足していた頃は干し柿や山栗はとても美味しかったらしく、貴重な甘味として重宝された。
さらにカロリーも高いのでエネルギーの補給に便利です。
また炭水化物、脂質が多く、ミネラルはカリウムとマンガン、ビタミンではビタミンAを多く含んでいるなど栄養価の高い食品。
ですが、干し柿の糖度は50度前後とのことなので糖尿病で糖分を気にされている方は要注意です!!
さらに、最近は柿の食べ過ぎで「柿胃石(かきいせき)」の症状を訴える患者が増えているそうです。
柿は「一日に最大2個まで」という目安を見失わないようにしましょう。
僕らはいつしか手軽に手に入るチョコやアイスなどを食べるようになり、自然の食材から随分と遠くなった気がする。
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