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自己肯定感って本当に必要?文化人類学から見えてきた「自分を好きになれない理由」

投稿日:

自己肯定感が低いのはあなたのせいじゃない

「もっと自分に自信を持ちなさい。」

人生で一度は言われたことがありませんか?

私はあります。

しかも何度も。

そのたびに思いました。

「いや、それができたら苦労しないんだけど…。」

自己肯定感という言葉を聞くたびに、なんだか宿題を出されたような気持ちになっていました。

ところが、文化人類学を学び始めてから、この考えが少し変わったんです。

実は「自己肯定感が低い自分」が悪いわけではないのかもしれません。

今日はそんな話をしてみようと思います。


そもそも自己肯定感って何?

自己肯定感とは、簡単に言えば、

「今の自分でもまあ悪くないか」と思える感覚。

100点満点の自分を好きになる必要はありません。

寝ぐせが爆発していても、

仕事で失敗しても、

スーパーでレジ袋を買い忘れて「あっ…」となっても、

「そんな日もあるよね。」

そう思える心の余裕です。

でも、これが意外と難しい。


日本人だけが自己肯定感が低い?

実は最初、私は

「自分だけがネガティブなんだ」

と思っていました。

ところが文化人類学を学ぶと面白いことがわかります。

世界には、

「目立つことが美徳」

という文化もあれば、

「周りと調和することが美徳」

という文化もあります。

日本は昔から後者。

「空気を読む」

「出しゃばらない」

「謙虚である」

こうした価値観の中で育つと、

自分より周囲を優先するクセが自然と身につきます。

つまり、

自己肯定感が低いというより、

周りを見る能力が高すぎる。

そんな見方もできるんです。


サバンナでは逆だったかもしれない

少し想像してみてください。

もし私たちが1万年前のサバンナで暮らしていたらどうでしょう。

狩りに行く人。

火を守る人。

子どもを見る人。

木の実を集める人。

「私は木の実しか拾えないので価値がありません…。」

なんて言っていたら、

周りのみんなから

「いやいや、その木の実が今日の夕飯だから!」

とツッコミが入るでしょう。

昔の人間社会では、

役割が違うだけで全員必要な存在でした。

文化人類学では、どんな社会にも「役割」があり、それぞれが共同体を支えてきたことがわかっています。


SNSは世界中の「優等生」と比べる場所

ところが現代は少し違います。

朝起きる。

スマホを見る。

旅行している人。

起業している人。

筋トレしている人。

英語ペラペラの人。

猫までキラキラして見える。

もう比較対象が多すぎます。

例えるなら、

町内運動会に行ったつもりが、

気づいたらオリンピック会場に立っているようなもの。

勝てる気がしません(笑)。

自己肯定感が下がるのも無理はありません。


自己肯定感は「育てる植物」に似ている

私は最近、ハーブを育てています。

毎日見ていると、

昨日と今日で大きな違いはありません。

でも一か月後には、

「あれ?こんなに大きくなった?」

と驚きます。

自己肯定感も同じです。

一日で劇的には変わりません。

でも、

今日少し笑えた。

散歩に行けた。

本を一ページ読めた。

そんな小さな積み重ねが、

気づけば心を育てています。

毎日「成長した!」と感じなくても大丈夫。

植物だって、毎日「見て見て!」とは言いませんから。


文化人類学が教えてくれたこと

世界には本当にいろいろな生き方があります。

競争を大切にする文化。

助け合いを大切にする文化。

お金より家族を優先する文化。

自然と共に暮らす文化。

正解は一つではありません。

だからこそ、

「こう生きなければいけない」

と思い込まなくてもいい。

文化人類学を学ぶようになってから、

私は少し肩の力が抜けました。

世界にはいろいろな価値観がある。

だったら、自分の価値観が少しくらい違ってもいいじゃないか。

そんなふうに思えるようになったんです。


まとめ

自己肯定感は、自分を無理やり好きになることではありません。

文化人類学は、

「世界にはいろいろな普通がある」

ということを教えてくれます。

その視点を持つだけで、

「自分だけがおかしい」

という思い込みは少しずつ薄れていきます。

もし今、自分を責め続けているなら、一度だけ世界に目を向けてみてください。

あなたが「短所」だと思っていることも、違う文化では「長所」になるかもしれません。

私は文化人類学を学び始めてから、自己肯定感を上げようと頑張るのをやめました。

その代わり、「世界にはいろいろな人がいる」と知ることを楽しむようになりました。

不思議なことに、そのほうが心はずっと軽くなった気がしています。
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